中医学的アロマテラピー講座 4 シナモン
ストレスによる無気力を和らげて
活力を与えてくれる・・・シナモン
漢方で桂枝や桂皮は良く使われます。
漢方を飲まれたことがある方は、聞いたこともあると思います。
例えば「桂枝茯苓丸」。
上半身がのぼせて足が冷えたりする「冷えのぼせ」がある時に、
下半身に熱を巡らせて血の流れを良くする為に処方されます。
ちょっと専門的な話をしますと、
腎陽不足による四肢の冷えや腹部の冷え、冷えからくる冷痛、
などに効果があって、腎陽を補う主薬です。
桂枝は体表や経脈を温めてくれるとも言います。
その桂枝(同じ樹でも桂皮は木の皮、桂枝は木の枝が原料)は
別の言い方をすれば、言わずと知れた「シナモン」。
シナモンロールなどのシナモンです。
実はアロマセラピーでも「シナモン」が使われます。
体を温めて発汗を促したり、食欲を増進させたりします。
香りや刺激が強いので、オイルマッサージで使うときは
少量で使用します。
温めて痙攣を和らげる作用があるため、筋肉痛や関節痛など、
スポーツのアロママッサージでも使われることがあります。
抽出部位によって刺激の強さも変わり、、
精油としてはシナモンリーフ(葉)の方を使います。
(シナモンバーク(樹皮)は刺激が強いので皮膚に使うことは
少ないです)
皮膚には刺激が強めなので、家で使う場合は、
アロマデフューザーなどを使って芳香浴に使われるのが、
おすすめかもれません。
心への作用として、精神疲労やストレスによる無気力を和らげて
活力を与えてくれる作用があるので、気力回復の為にも使えます。
精油の芳香浴でなくても、チャイやシナモンミルクティーを
飲んでみてもよいです。
不妊治療で疲れた時にほっと一息入れるときにでも良いと思います。
消化器系にも効くとされるので、この時期冷たいものを取り過ぎたりして、
冷えた胃にもぜひシナモンの入った飲み物を。
ただ、妊娠中は子宮収縮の原因にもなるとも言われるので、
控えた方が良いとのことです。
私もスターバックスに行くとチャイラテをよく注文しますが、
何事も適量が大事ですね。
好きだから、良いからといって摂りすぎない事も大切です。
鍼灸師・ホリスティクセラピスト
安田( No.13)